BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

ゲーム 感想「スーパーマリオRPG」をベタ褒めする。

スーパーマリオRPG」は1996年に発売された「アクションRPG」である。
RPG要素強め)
対応機種は「スーパーファミコン
今プレイするならば、「wii」「wiiU」で配信された「バーチャルコンソール」でプレイするか、
ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に収録されているので、そちらを購入してプレイすることになる。
完全にレトロゲームやな。
しかし、このゲームを「昔のゲーム」と侮ってはいけない。
このゲームは最高に面白い!
なにせ、「マリオシリーズ」の任天堂と「ファイナルファンタジーシリーズ」の「スクウェア(現スクウェア・エニックス)」が共同開発しているのだから。
ゲームファンとしては興奮確定!
今回は「スーパーマリオRPG」をベタ褒めしながら、このゲームが最高な理由に迫りたい。
エンディングは本当に感動するので、昔のゲームをやりたくて未プレイの方は是非オススメです。
Nintendo Switchで出ないかなぁ)
話は

  1. マリオシリーズ」の持ち味と「ファイナルファンタジーシリーズ」の持ち味が絶妙にマッチ
  2. スーパーマリオRPG」はとても丁寧につくられたRPG
  3. 最高の「物語」と物語を盛り上げる音楽。そして感動のエンディング

です。
ゲームの物語に触れるので、この記事はネタバレを含みます。
敬称は省略させていただきます。

f:id:alex04sandra20:20191208170941j:plain

 「マリオシリーズ」の持ち味と「ファイナルファンタジーシリーズ」の持ち味が絶妙にマッチ

物語はいつものように「クッパ」にさらわれた「ピーチ姫」を「マリオ」が助けに、クッパ城に乗り込むところからはじまる。
マリオは定石通り、クッパを倒す。
しかしそこに、第三の敵勢力、「魔王カジオー」率いる「武器軍団」が現れてクッパ城を乗っ取ってしまう。
魔王カジオーはクッパ城を占拠し「マリオワールド」の侵略を謀る。
クッパ城には「武器軍団」の1人「カリバー」という超巨大な剣がぶっ刺さる。

マリオは各地に散らばった、人々の願いを叶える星「スターロード」の破片「スターピース」を集めつつ、魔王カジオーに立ち向かう。
というもの。

もうここから面白い。
え?
「いきなりラストダンジョン(クッパ城)いくの?」

行ってクッパを倒したと思ったら、巨大な剣によって「クッパ城」が制圧される。
最初から物語にグイグイ引き込まれる。

作品の全体的な雰囲気は「マリオシリーズ」らしくコミカルで可愛らしく、軽快だ。
マリオの陽気な感じや、クッパの敵として憎みきれないおバカな感じは、さすがマリオシリーズ
更にこのゲームはセルフパロディ要素もふんだんで、キノピオがちょっとブラックだったり、ルイージがネタ扱いされているような描写もある。
なので、ちょっとした会話のシーンや演出でクスッと笑えるのだ。
しかし、終始コミカルでギャグ、可愛いだけなのが「スーパーマリオRPG」ではないのだ。
魔王カジオー率いる「武器軍団」は「マリオシリーズ」とは思えないほど不気味で怖い。
そして物語はただ明るいだけでなく、「マロ」の真実や「ジーノ」との別れなど、切なかったりシリアスなシーンもきちんと描かれている。
さすがだ!
そこは「スクウェアカラー」
スクウェアは、「ファイナルファンタジー」のような、重たく、切なく、シリアスなストーリー展開が得意だ。
そのスクウェアが醸す「物語」としての重さ、シリアスさ、切なさ、が
スーパーマリオRPG」を単に明るく可愛らしいRPGに止まらせていないのだ!
「物語」においても「任天堂」と「スクウェア」の素晴らしいコンビネーションが見受けられる。
スーパーマリオRPG」の雰囲気は「マリオシリーズ」に見られるコミカルで軽快な雰囲気と、
ファイナルファンタジーシリーズ」に見られるシリアスで重ためな雰囲気が絶妙に合わさって、
他に類を見ない雰囲気を醸し出している。

スーパーマリオRPG」はとても丁寧につくられたRPG

このゲームに見られるセルフパロディ要素にも言えることだが、「スーパーマリオRPG」は細部まで、とても丁寧につくられている。
道具屋の棚に乗ると店主に叱られる
オルガンの上に乗ると音がなる
などちょっとしたところまで丁寧につくられているので楽しい。
(余談だが最近のRPGってこういう小さな作り込みが少ない気がする)
他にもミニゲームが豊富で、ミニゲーム単体でハマってしまうほど面白いものがたくさんあったり、隠し武器や隠し防具などの隠し要素があったりとメインシナリオ以外のつくりも面白い。
隠しボスが完全に「ファイナルファンタジーシリーズ」のビジュアルで、
戦闘勝利時の音楽も「ファイナルファンタジーシリーズ」の戦闘後でお馴染みの
「勝利ファンファーレ(パパパパーパーパーパッパパー)」
なのがプレイヤーをニヤリとさせる。
また、戦闘システムも一般的なコマンド入力型の戦闘ではあるが、技発動時はタイミングに合わせてボタン入力することで技の威力が上がる。
これも面白い。

スーパーマリオRPG」は細部が丁寧につくられているので、
小さな面白い

小さな楽しい
をいたるところで感じることが出来るのだ。

最高の「物語」と物語を盛り上げる音楽。そして感動のエンディング

このゲームの音楽は下村陽子が担当している。
彼女のゲーム音楽
ライブ・ア・ライブ
キングダムハーツシリーズ
聖剣伝説 LEGEND OF MANA」などが有名だ。
そして、「スーパーマリオRPG」の音楽はと言うと、、、
最高である!
原曲の「マリオシリーズ」のイメージを壊さず、軽快で可愛らしい音楽が揃う。
「ローズ・タウン」や「メリー・マリーの鐘がなる」などの街の曲は可愛らしく軽快で聞いてるだけで楽しい。
余談だが街のBGMが良いRPGっていいよね。
だって装備品整えてる時や街の人との会話の時も良い音楽がバックに流れているだけで楽しい。

スーパーマリオRPG」の音楽は一見、可愛らしく楽しげな音楽ばかり
と、思いきや、、
「森のキノコにご用心」の不気味だけど一度聞いたら耳から離れない曲
「ここはブッキータワーでございます」のような異質感のある曲
「星の光の花咲く丘で」のような幻想的な曲
「沈没船」のようなおどろおどろしい曲
などこのゲームに流れる音楽は非常にバライティ豊かなのだ。
彼女のつくる音楽はこのゲームの物語を最大に盛り上げる。

さて、最後に「スーパーマリオRPG」の物語に触れたい。
今回の敵はクッパ、ではなく魔王カジオーとカジオー率いる「武器軍団」だ。
マリオは武器軍団を倒しつつ、スターピースを集める。
その過程で、マリオと目的を同じくする「ジーノ」に出会う。
彼の目的も「スターピース」を集めて修理し「スターロード」に戻すこと。
ジーノの正体は星の形をした精霊で、ヒーロー人形に姿を宿すことで力を得て、マリオたちの仲間となり行動を共にする。
前述した通り、全体的にコミカルな物語をなぞりつつ、俺たちは「武器軍団」をやっつけてスターピースを集めていく。
その過程で、「ベローム」や「ブッキー」などのへんてこりんな敵も登場し、クッパ、そしてピーチさえも仲間となる。
当時、敵のクッパや、さらわれてばかりのピーチが仲間になるのがとても嬉しかった。
しかもピーチ強いって言う。マロさん。。。
(あと、このゲームのピーチのグラフィックが異様に可愛い気がするのは俺だけ?)

敵キャラとの関わりや仲間との関わりを通して、
迷いの森や鉱山
ブッキータワーや沈没船、
空の上や火山など
バライティ豊かなダンジョンを攻略していくわけだが、
それがとても楽しい。

そして、終盤、マリオ一行はスターピースを集め、とうとう「魔王カジオー」に挑む。
で!
このゲームのなにが最高かって?
それは「エンディング」なんだよ!
もう泣ける!!
俺たちは薄々気づいていた。
ジーノの使命はスターピースを修復しスターロードに戻すことだ。
俺たちは薄々分かっていた。
スターピースが修復されてスターロードになるってことがどうゆうことか。
役割を終えたジーノは。。
そう。
役割を終えたジーノは元の聖霊の姿に戻って「星の世界」に帰ってしまうんだ。
そうさ。
エンディングに待っているのは
ジーノとの別れ
だ。
悲しい。
そのエンディングがまじで泣ける。
「『別れ』はRPGの定番だ。なにを今更熱くなってるんだよ?」
って思うかもしれない。
しかし。
ここで、下村陽子の音楽が俺の涙腺を破壊しにくるのだ。
エンデイングでジーノの魂はヒーロー人形から離れて小さな星に戻り空へ登る。
そこで流れる音楽が
「さよならジーノ~星の窓から見る夢は」
この曲がいつも俺の涙腺を崩壊させる。
本当に切なくて優しく美しい曲だ。
そしてこの曲をバックにしてジーノは星の姿に戻ると空に登っていく。
さよならジーノ!
小さくなった空っぽの人形。
マリオたちはうつむく。
しかし星となったジーノを確認するとマリオたちに笑顔が戻る。
そしてエンディングではマリオ、マロ、クッパ、ピーチ、そしてその他の登場人物の
その後のエピソードが描かれる。
もう大満足だ!
お腹いっぱいだ!!
優しくも心温まるストーリーを本当にありがとう「スーパーマリオRPG」!
しかし、
。。。
このゲームは俺の涙腺にさらなる追い討ちをかける。
マリオとピーチがエンディングで手を振って終わりかと思いきや、、
そこからスタッフロールと共に「パレード」が流れるのだ。
「楽しいパレード愉快なパレード~そしてパレードは行ってしまった」
の音楽と共に、このゲームに登場した全てのキャラクターがパレードを行う。
ルイージを筆頭に、キノピオキノピコ。ヘイホーやクリボーたちの可愛らしいパレードがはじまるのだ。
もちろんクッパやブギー、ヨッシーやクロコも出てくるよ。
そのパレードの可愛らしさ、温かさよ!
パレードの中には魔王カジオー率いる「武器軍団」も登場する。
あれだけ不気味で恐ろしかったカジオーと「武器軍団」さえも、可愛らしく愛おしく思える。
ジーノとの別れからのパレードの展開はマジで反則!

ジーノとの別れで、こっちは切なくも温かい気持ちでいっぱいなのに、
パレードが更にプレイヤーの「スーパーマリオRPG」に対する思いに拍車をかける。

切ない。
けれどそれだけじゃない。
可愛いし優しい。
最後、パレードがいってしまうとピーチ城の上空に花火が上がる。
そして小さな星と「THE END」の文字と共にこのゲームは幕を閉じる。
言葉では表せなない思い。ただ思うのは
プレイして良かった
という感想。
結論
「さよならジーノ~星の窓から見る夢は」
からの
「楽しいパレード愉快なパレード~そしてパレードは行ってしまった」
の音楽をバックにしたエンディングは切なく、楽しく、可愛く、優しく、温かい。

今回は以上になります。
今回はゲーム「スーパーマリオRPG」をベタ褒めしてみました。

このゲームの素晴らしい要素はたくさんありますが、
下村陽子氏がつくる音楽はこのゲームの大きな力になっていると感じます。
「さよならジーノ~星の窓から見る夢は」
の音楽から「エンディング」がはじまり
「楽しいパレード愉快なパレード~そしてパレードは行ってしまった」
の曲と共に見ることの出来るパレードは、数あるRPGのエンディングの中でも非常に心に残るものだと思います。
切ないエンディングや楽しいエンディングのRPGはたくさんあります。
しかし
スーパーマリオRPG」のエンディングは
切なくて、楽しくて、可愛らしく、優しいく、温かい。
のです。
「またどこかで会おうぜ!ジーノ!!」

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ブログ村に参加しています。

にほんブログ村 ゲームブログへ
にほんブログ村