BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

UVERworldの「Touch off」をベタ褒めする

UVERworld(以下UVER)は2000年に結成された日本のロックバンドである。
今回は彼らがつくった曲の中から2019年2月にリリースされた「Touch off」をベタ褒めしたい。
UVERがつくる曲、そしてボーカルのTAKUYA∞が書く歌詞は非常に熱く
控えめに言って最高だ!!
何かに立ち向かいたい時
自分を鼓舞させたい時
勝負前
レーニング中
勇気が必要な時
何かに挑戦したい時
逃げ腰な自分に嫌気がさした時

是非、聞いてほしい!
「Touch off」を!
絶対この曲から何かをもらえるはずだ。
YouTubeで「Touch off」のショートバージョンが聞けます。

では「Touch off」について考えていく。
最近文章が長くなる傾向があるのでサクッと簡潔にまとめたい。
(敬称は省略させていただきます)

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 まず、先に白状すると、俺は2017年8月にリリースされたアルバム「TYCOON」以降、少しUVERから離れてしまった。
それは、なんとなく彼らのつくる音楽が
優しくなってしまったなぁ
と感じたからだ。
俺は、個人的に言うと「Roots」のような攻撃的な曲が好きで彼らの曲を聞いていた。
もちろん近年の「7日目の決意」や「一滴の影響」のような優しく、かつ熱い曲も好きだが、「TYCOON」をきっかけにしてUVERに対して心が離れてしまったのは事実である。

しかし今回、久しぶりにこの曲を聞いて驚いた。感想は、

すげぇ!

かっけええ!

俺は完全に「過去の」ではなく「今の」UVERの世界に魅せられてしまった。
「Touch off」を語る上でのポイントは3点、

1音楽性の変化と視聴者の関係
2変化する音楽性の下に隠れているものは勇気と根気
3メッセージ。本当に欲しいものは両手で掴みにいけ!

この辺にについて語ります。

音楽性の変化と視聴者の関係

音楽や絵画、ダンスでも文学でも、「芸術」つまり自己表現の世界では基本的に、自分が描きたいものを描く。そしてそれに共感した者がファンとなる。

料理人とお客さんで例えよう。
例えば、イタリア料理が得意の料理人はパスタやピザなどのイタリア料理をつくりふるまう。
そしてイタリア料理が食べたい人がその店に来る。
寿司が食べたいのに、イタリア料理の店にはいかない。寿司屋にいくだろう。

当たり前の話だ。

しかし、これが芸術になると話は少しややこしくなる。
芸術の世界では、作者の作りたいもの、表現したいものが変化していくのだ。
それは時にイタリア料理人が寿司職人になってしまう可能性があるってこと!

考えてみて!
15歳の時に感じる気持ちと40歳の時に感じる気持ちが一緒な訳がない。
感じ方は年齢や経験によって変わっていく。
そして変わった感じ方に合わせて自分の表現したいものもまた変わっていく。
当然のことだ。
もちろんそのバンドの一貫したメッセージ性、音楽性など、変わらないものもある。
要はそのバンドの色、というやつだ。
けれど、長く音楽をつくっていれば、変わることは必然と言っていいのかもしれない。
そして変化するバンドに追いついていかず
昔の方が良かった
というファンがいても、それは仕方のないことだ。

それは大げさに言ってしまえば、ファンがイタリア料理を求めているにも関わらず、コック(作者)が日本料理を作り始めたようなものなのだ。

もちろん、大衆、需要に合わせようとした音楽がこの世界ではたくさん存在する。
しかし、少なくともUVERは、過去の音楽性やメッセージに固執せず、自分たちの音楽性を追求して変化していった。

前置きはもういい
何が言いたいか。

ファンや大衆の需要を後に考え、自分たちの表現を追究した彼らが最高にかっこいい。
そして見事、変化しながら且つ、進化、昇華していく彼らが最高にかっこいい。

といいたい。
初期の攻撃的で正当ロックバンドっぽいUVERも良い。一匹狼な感じ。
2014年、誠果(サックス)が正式に加入してサックスが表にでたUVERも良い。
角が取れ、熱くも温かく優しいUVERもまた良い。
そして最近の電子音楽を多用した音楽をつくるUVERも良いのだ。

ファンが望む音楽をつくること、大衆や需要を意識したした曲をつくることも必要かもしれない。
しかし、自らの意志を優先し、音楽性を追究して変化し続ける「UVERworld」はかっこいい。
そして変化を遂げながら、確実にスケールアップし、進化し続けているところが
「最高に」かっこいいのだ。

変化する音楽性の下に隠れているものは勇気と根気

近年、UVER電子音楽を多用したエレクトロニックダンスミュージック(EDM)っぽい?曲調に変わった気がする。そして俺はなんとなくその辺で、UVERから離れてしまった気がする。

「変化する」というのは俺の誤解があるのかもしれないが
勇気と根気がいる
と思う。

例えば、炎を操る魔法使いがいたとしよう。
(いきなり例えがファンタジーの世界になっちゃったけど、是非想像してみて!)
天才の炎術師。
炎魔法を操れば右に出るものはいない。
もうメラゾーマとかファイアガとかバンバン撃てて攻撃魔法はお手の物。
そいつが
「敵を傷つけるよりも、傷つく仲間を助けたい」
と思いたち、いきなり水魔法などの回復魔法に挑戦したとする。
その時、炎魔法はあんなに凄いのに、水魔法を操る時は、炎魔法の時のようにはいかない。

やっぱり多かれ少なかれスケールダウンする。

俺の思い込みかもしれないんだけど
UVERに関してもこの水魔法に挑戦した炎術師と同じことがいえると思った。
つまり曲調がEDMっぽくなって、少しスケールダウンしたように感じたのだ。
(俺の勝手な考えです)

しかし彼らは突き詰めた。
彼らの音楽性を!(水魔法を!)

そしてこの曲「Touch off」で化けた。
と感じた。
凄い!
この一言に尽きる。

炎魔法の天才がそれを封印して水魔法に徹底して、ひたすら水魔法を研ぎ澄まし、ついには水魔法すら物にしたイメージ。
UVERはEDMっぽさも取り入れて、しかもきちんとEDMっぽさを「UVERworld」としての色として取り込んでしまったのである。
確かに以前にも彼らの曲の中にはEDMっぽい曲もあった。
しかし彼らの変化は
炎魔法の天才が、それを封印して水魔法に徹底し、水魔法すら極め自らに落とし込んでしまったがごとく
ストレートで潔く、かっこいい!
しかし、新しい要素を取り込む上で、そこには決断する「勇気」が必要だったはずだ。
そして決断したら、新しい音楽性を突き詰めて、地道に辛抱強く向き合う「根性」が必要不可欠になる。
彼らは、努力を惜しまず、きちんと粘り強く音楽と向き合った。
だから更に進化した。
だから更にパワーアップした。
変化する音楽性の背景には物凄い努力、そして勇気と根性が隠れているところを忘れてはいけない!!

メッセージ。本当に欲しいものは両手で掴みにいけ!

最後は俺のこの曲に対する勝手な感想になります。
(直感的に書くので誤解や偏見があるかもしれませんが、ご容赦ください)

「Touch off」
最高です!

この感じ。
有刺鉄線に囲まれた檻の中でベヒーモスとタイマン張る感じ。
伝わる?
幕ノ内一歩が千堂武にボコボコにされながらも瞳を輝かせる感じ。
凶悪な魔物に傷つく仲間、その前に仁王立ちし仲間を庇う武闘家。
男と男の互いに意地をかけた純粋な殴り合い。
そんなイメージだ。
筋トレ、トレーンングがはかどって仕方ないぜ

ヴォーカルに関して言えば
サビの前のAメロから全力疾走じゃんか!

サビでAメロの全力のまま行くかと思いきや
サビでさらにギア上げんのかよ!!
まじかよ!?
まじかよ!!
これは。あれだ!
ドラゴンボールで言えば、リアル(現実世界)でスーパーサイア人からスーパーサイア人2の変身を間近で目の当たりにしたクリリンような感覚に陥ったわ!

サウンドに関して言えば、サビに入る直前のシンセサイザー
「ドッドッ」
という音。

最高か!
超興奮したわ!

この興奮はK1とかボクシングを見ていて最高にテンションが上がった時の感覚に似ている。
あと毎回定期的に入る「fire」が聞いていて痺れる。

そして最終的に、TAKUYA∞
喋っちゃったよ
曲の中で
くっ
本当に熱い男だぜ!TAKUYA∞

曲中彼が喋る内容について記事内では書きません。
是非聞いてみて!

TAKUYA∞がMCか、何かの機会に発言していること。
本当に欲しいものは両手で掴みにいけ
UVERは常にそれをやってのけている。
体現している。
曲だけじゃない、ライブ中だけじゃない。
日々を通して、彼らはいつも
両手で掴みにいっている

かっこいい

もう、クールに振る舞うのはやめよう
できないことを隠すのはやめよう
大切なものを見ないふりをするのはやめよう
できないけど、毎日数センチずつ、進んでいこう!
それが「Touch off」のメッセージ

「Touch off」それは
最高に熱い応援歌

必死すぎて
泥にまみれるようで
ださい?
かっこ悪い?
いやいや。
「最高にかっこいい」の間違いだろ?

結局、長めの文章になってしまいました。
読んでくれてありがとうございました。

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