BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

アート「グラフィティアーティスト、バンクシーを紹介する」

Hi!
今回は、タイトル通り、グラフィティアーティストの「バンクシー」を紹介したいと思う。
アートの魅力を広めるにあたって、しょっぱなから現代アートコンテンポラリーアート)」を語っても、
「なんでもあり」感
満載でとっつきにくいし、何より俺の知識不足。
かといって自分が大好きな「新印象派」について語っても、少しお堅い。
という訳で最初に選びましたのは
「グラフィティーアート」
バンクシー」は日本でも人気のあるアーティストだし、「グラフィティアート」は「アート」や「絵画」が持っている
お堅いイメージ
高尚なイメージ
を取っ払ってくれると思ったから選びました。

そもそもグラフィティ(落書き)とは、スプレーやフェルトペンを使って壁に描かれた落書きである。
皆はトンネルやシャッターに描かれたグラフィティ(落書き)を見たことがありますか?
夜、人気の少ないトンネルなんかで、グラフィティを見かけると
「おっかないお兄さんが潜んでいそうで怖い」
「チンピラに絡まれそう」
「ストーカーが出没しそう」
「男に襲われそう」
なんて思ってしまう。
グラフィティに対する印象はこんな感じであまり良い印象を持たれない。
確かにグラフィティにはそういう「無法者」っぽい一面がある。
しかし、グラフィティにはそれだけでは語れない魅力があるのもまた事実だ。
では早速「グラフィティアート」の魅力に迫っていく。

f:id:alex04sandra20:20191022151536j:plain因みに当たり前ですが公共物に落書きすることは犯罪です。
グラフィティは犯罪行為でありこの記事で犯罪行為を推奨している訳ではありません。

 グラフィティーアートとは

グラフィティの起源は1970年代にニューヨークで、スプレーやフェルトペンを用いて壁や電車に落書きすることからはじまったとされる。
MC(言語表現)
ブレイクダンス(身体表現)
DJ(音楽)
グラフィティ(視覚芸術)
この4つは
「ヒップホップ」の4大要素。
そもそも「ヒップホップ」とは1970年代にニューヨークで黒人がはじめた
「ブロックパーティー」だ。
(地域で行われる祭りみたいなものです)
日本でいうと、地域の盆踊りや、カラオケ大会みたいなもんだろう。
たぶん。
そんな黒人がはじめた地域の内で行われる「ヒップホップ」が徐々に注目を集めると、彼らが抱える問題が浮き彫りとなった
それは
ニューヨークの低所得者層の地域の問題や黒人差別問題
である。
建築物の外壁や、鉄道車両に描かれたグラフィティは犯罪行為なばかりか、
グラフィティの起源を辿ると、都市の低所得者問題、黒人差別問題に行くつくのだ。
当時彼らは、公共物に「落書き」することで、やりきれない思いや怒り、痛みを表現していたんだと思う。
そしてグラフィティを「グラフィティアート」にしたのが、
キース・ヘリング

「ジャン=ミッシェル・バスキア
である。
今回は彼ら2人のアーティストについて、詳しく説明しないが、やはり、彼らのグラフィティから、AIDS、差別問題などのキーワードを感じることが出来る。
余談だが、キース・ヘリングの絵なんかはユニクロのTシャツのデザインになっているが、彼らの背景や時代背景を知ってしまうとちょっと笑えないよね。
まとめよう
「グラフィティアート」の持っている性質
犯罪行為
黒人差別
低所得者問題
AIDS
この辺がキーワードだ!

グラフィティアーティスト「バンクシー」の魅力

グラッフィティ行為は犯罪行為であり、グラフィティの起源を辿ると、都市と人種の問題が関わっていることが分かる。
そうか、やっぱり「グラフィティアート」って怖い。
まぁ確かにそうかもしれない。
初期のグラフィティアートが怖いってのは一理ある。
が、
今日のグラフィティアートは初期のグラフィティアートとはちょっと性質が変わっていて愉快なものも多いんだ。
どういうことかっていうと、
実は「グラフィティアート」の形、性質は時代の流れと共に変わっていくのだ。

単純に言うと、
陽気な感じ
ヒャッハー
スリルを楽しむノリ
が強調されていくのだ。

時代を30年後の2000年に飛ばそう。
活躍するのは今回紹介するグラフィティアーティスト「バンクシー」である。
彼はイギリスを拠点として活動を続ける匿名のアーティストだ。
彼を有名にしたのは、なんといっても2005年に

イスラエル西岸地区の分離壁にグラフィティ(落書き)をしてしまったことだろう。

イスラエル西岸地区の分離壁ってのはイスラエル政府が自爆テロ防止という名目でつくった壁で、パレスチナの町を囲うようにして建てられている。
この分離壁によってパレスチナの町は孤立され、壁を越えようとすれば容赦無く射殺されてしまうらしい。
恐ろしい。
もちろん国際的にも非難されている「分離壁

バンクシーはそんな壁に
落書きしちゃった。しかも9点も。
また、描いてある絵がさぁ
「風船で空を飛ぶ少女」だった「ハサミで壁を切り取る」絵だったりする訳だ。

f:id:alex04sandra20:20191022104836j:plain イスラエル西岸地区に描かれた「風船と少女」
引用元 https://www.artpedia.asia/balloon-girl/

バンクシーはグラフィティを描いている途中、部隊から威嚇射撃を受けたらしい。
分離壁あえて「風船で空を飛ぶ少女」や「ハサミで壁を切り取る」絵を描く意味。
この絵の風船を持つ少女の表情はわからないが
「こんな壁、簡単に超えちゃうよっ!!」

っていうキュートで陽気なノリを感じる。
。。。。
ブラックユーモア満載かよっ!!笑

皆はどう思う?
かっこいい?
阿呆らしい?

まぁ、落ち着いて考えると
「この人何やってるの?馬鹿なの?」
って感じだが。
、、、なんかこう。
少年心に刺さるのだ。
バンクシーかっけぇ!
って
「さすがバンクシー!おれたちにはできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」
ってね。
これら9点の作品を見た時、イスラエルの人、パレスチナの人がどう思ったのかも気になる。
絶対俺たち日本人より受ける衝撃は大きかったはずだ。
彼らの気持ちを想像することは難しい。
けれどバンクシーの気持ちは分かる。
バンクシーが求めていたものは明確だ。

それはスリル

グラフィティーアートは時代の流れとともに、初期の暗いテーマをあまり引きづらず、スリルを楽しむアートになった。
グラフィティアートはアートとは言っても結局のところ犯罪行為だ。
だから、深夜、イギリスの街で壁に絵を描いている時もいつ警察に捕まるかとドキドキもの。
バンクシーの証言によれば、描いている時、警察が追って来たから、有刺鉄線をかいくぐって傷だらけで逃れたそうだ。
「馬鹿だなぁ」
と思う。

同時に心のどこかで
「かっこいい」
とも思ってしまう。

バンクシーの魅力として俺が感じる点はもう1つある。
それは彼のグラフィティは従来の攻撃的なグラフィティと違って、可愛らしく、優しいところ。

f:id:alex04sandra20:20191022105118j:plain

2002年にウォータールー橋に描かれた「風船少女」
引用元 
https://www.artpedia.asia/balloon-girl/

風船で空を飛ぶ少女の絵からも感じられるように、ちょっとロマンチックでキュート。
イスラエル西岸地区の分離壁に描かれたグラフィティがもっと攻撃的なものだったら
鑑賞者、つまりイスラエル政府に、より大きな不快感を与えた可能性は高い。
「ふざけるな!壁にこんなことしやがって!うち殺してやる!」
こう反応された可能性はある。
しかし
少女が風船で空を飛ぶ絵が描いてあってみ?
「壁に落書き?ふざけんな!!けど。。。あれ?風船で空を飛ぶ女の子。お、おう。か、かわいいじゃねーか!」
ってイスラエルの人もちょっと反応に困ったかも。笑

バンクシーのグラフィティにはブラックユーモアはあれども、決して攻撃的ではなく、キュートで可愛らしかったり、面白くて優しかったりするところが魅力だと思う。
これは、明らかに従来のグラフィティアートの形や性質が変わった事を意味する。

いかがだったでしょうか?
今回はグラフィティアーティストのバンクシーを紹介しました。
子どもの頃の自分にとってバンクシーは、悪い奴らからお金をかっさらって、貧しい人たちに盗んだお金をばら撒く「義賊」のような存在でした。
決して真似すべき生き方ではないけど、なんか面白いと思いませんか?
生き方がスリリングでユーモラス。
グラフィティアートって刺激的でユーモアに富んでる。
バンクシーから感じる。
まぁクドイですが犯罪行為なので真似してはいけません。
決して真似してはいけないが、グラフィティーアーティストの考え方や生き方なんかはとても面白いと思います。
みんなはどう思いますか?

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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