BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

ゲーム 感想「ENDER LILIES:Quietus of the Knights (エンダーリリーズ)」をベタ褒めする

「ENDER LILIES:Quietus of the Knights」(以下エンダーリリーズ)は2021年6月22日にニンテンドースイッチ及びsteamで「Binary Haze Interactive」より発売されたアクションゲームである。
「Binary Haze Interactive」は日本のゲームメーカーで本作が処女作(初リリース)だ。
2021年6月29日にはXboxOneで、2021年7月21日にはPlayStation4で発売されているので、現在は好みの機種でプレイすることができる。
いやー。面白かった!
つか、むずい!!
基本的に俺はアクションゲームが大苦手だ。
正確さかつ素早い入力を求められるコマンド操作が嫌なのだ。
どちらかというRPGのちまちまとレベルを上げる作業やシュミュレーションRPGの頭を使って考えるゲームが好きだ。
だから手元が忙しくなるゲームは避ける。
このゲームはメトロイドヴァニラタイプのアクションゲームで2021年10月8日に発売された「メトロイドドレッド」と同タイプのゲームである。
やはりアクションゲームが苦手な俺は「メトロイドドレッド」の体験版をプレイしても体験版でさえすぐにリタイアしてしまった。
しかしだ。
じゃ、なんで俺は「エンダーリリーズ」を購入したのか?
世界観に一目惚れしたからだ。
死の雨によって滅びた王国の教会で主人公の少女リリィは目覚める
いいぜ。
好きなんだぜこの世界観。
この悲しい感じ。
これは「ニーアレプリカント」や「ニーアオートマタ」にも通ずるな。
と。
アクションゲームを嫌う俺にとっては地雷になる可能性もあった。
だけど買った。
(決して年末セールだったから失敗しても良いやーなんてことは思っていない。決して)

感想。
鬼むずかった!!!(泣)
世界観最高!!!
あとリリィ可愛い。

久しぶりに面白かった!
と心から思えるゲーム体験をしたので、今回は「ENDER LILIES:Quietus of the Knights」をベタ褒めしていきたい。
このゲームを気になっている方にネタバレ無しで良い点、問題点を伝えよう。
良い点
・世界観が良い(HPの雰囲気でビビッときたら買ってよし)

前述通りニーアシリーズの雰囲気が好きなら合う。
・世界観がしっかり作られている(ゲームクリア後、各考察サイトなどでこのゲームを味わい直すのもよき)
・ストーリーが良い(謎は全て明かされるし真エンディングも良い)
結局、謎が謎のまま。EDみてもモヤモヤする!!みたいなことがない。
きちんと全部謎が解明されてEDを迎える。
謎は「エンダーリリーズ2」に乞うご期待!とかだったら萎える。
・リリィが可愛い
暗く不気味な敵が多い中、リリィが清涼剤的な役割を果たしているのでプレイしていても不気味さ、ダークファンタジーの持つ陰鬱さが気にならない。
・音楽が良い
退廃的だったり悲壮感を感じさせる音楽が見事。秀逸な音楽がよりエンダーリリーズの世界観を盛り上げてくれる。
デスペナルティが無い(死んでも経験値などが減らない)
・お得
このレベルのゲームが2000円ちょいかよっ!
ほんとすげー
フルプライスのゲームに負けてないぞ。

問題点
・アクションゲームが苦手な方は注意(イージーモード無し)
レベル上げをすれば良いと思うかもしれないが、基本的にレベルが上がってもHPと防御力は上がらないのでレベル上げをしたからといってボス戦が楽にならない。
・何度も死んで敵のパターン覚えるゲーム
ボス戦はHPを削るごとに行動パターンが変わるので基本その都度死んで、プレイヤー自身が敵の攻撃を避けるパターンを身に付けなければならない。
俺は苦手なボスは30回くらい死んだ。
デスペナルティが無いからアクションゲームが得意な人にとっては簡単
逆にアクションゲームを得意とする方々にとっては、デスペナルティが無いから簡単すぎるらしい。
・目新しさが無い
メトロイドヴァニラゲームとしては良くできているが、目新しさは無いらしい。
俺はこのゲームが初めて全クリしたメトロイドヴァニラゲーだったのでなんとも言えない。

以上だ。
まぁ。世界観が気になるなら買って損はないぜ!!

王国が滅びた「死の雨」とは?

リリィだけ生きている理由は?

このゲームタイトルの意味は?

気になったら買いだ!

さて、これ以降はガッツリネタバレをしつつこのゲームをベタ褒めしていく。
話は

1. むずい!むかつく!もうやらない!(やる)
2. 退廃的な世界観の魅力とメメント・モリ

の2本です。
以下ネタバレを含みます。

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むずい!むかつく!もうやらない!(やる)

いやね。
「エンダーリリーズ」をベタ褒めしようと思って、プレイしていた時のことを回想したんだけどさ。
まじでむずかった。
このゲームを簡単とか言ってしまう方々がいるのが信じられんよ。
本当は「エンダーリリーズ」が楽しかったから「ホロウナイト」もやってみたいんだけど、、
俺じゃ無理ですかね??

難しいと感じた点はやはりボス戦だ。
ボスは
・シーグリッド
・ゲルロッド
・イエイエェン
・シルバ
・ウルヴ
・ニヘール
・ユリウス
・ミーリエル
・穢れの王
の9体だが、
あれだぜ。
スーパーマリオワールド」のコクッパや「星のカービー」に出てくる「あの木のやつ」の比じゃないぜ。
鬼強い。

一体一体の俺の感想

シーグリッド
まだチュートリアルだし弱いボスだと思ったけど結構強かったぞ。死亡数5回程度
ゲルロッド
いやいやいやいや!強い強い強い!!!無理無理無理!!!
爺さんパターン3から動きすぎだろ!!!死亡数10回程度
イエイエェン
いやいやいやいや無理無理無理!!!!(泣)
近くに来んな!!!弾打ちすぎ!死亡数30回程度
シルバ
マジかよ。こんなに強いのに変身するのかよ(泣)死亡数30回程度
ウルヴ
体感的には9体の内で一番強かった。長距離から裂いてくるやつ鬼やん。死亡数30回程度
ニヘール
ふふふ。弱いぞ!こいつ!!!死亡数2回
ユリウス
。。。ビームやめろや!!!(泣)死亡数20回程度
ミーリエル
ここまでで俺はだいぶ強くなった!
なんなら道中の雑魚敵のでかい腐った肉まんみたいなやつの方が強い!死亡数2回
穢れの王
途中のボスたちより弱いです。
2種類の毒とじいちゃんでいけます!死亡数10回程度

うん。
イエイエェンとシルバとウルヴとユリウスにはホント心折れたわ。
このゲームのボスは基本的にリリィの関係者でして。
ざっくり言うと皆いいやつで大切な人の為に自らを犠牲にしたり、リリィを守ろうとして死んでいったやつもいて、
悲しくも感動する背景をもったボス達ばかりだ。
だけど俺はそんなことお構いなしに
はやく○ね!○ね!と暴言を吐きまくってプレイしていた。
イージーモードがあればとっくにイージーにしていたがイージーモードは無かった。
しかしだ!
難しいからこそ、ボスに勝ち、新しいボススキルが手に入った時の感動は計り知れなかった。
勝った!!!勝った!!!
そうだ。
俺はこのゲームの、いや、メトロイドヴァニラ系のゲームの虜になっていった。
死にゲーも悪くない。このゲームを通してそう思う様になった。

退廃的な世界観の魅力とメメント・モリ

「エンダーリリーズ」という作品の世界(最果ての国)は既に滅びてしまった世界だ。
その滅びた世界をプレイヤーは探索するわけだが、
プレイしていく過程で、少しずつ最果ての国が滅びた理由が明かされれていく。
プレイヤーは少しづつ真実を知る過程で、同時に悲壮感(悲しいなぁという気持ち)を与えられる。
なぜか?
それはプレイヤー自身は最果ての国が滅んだ理由は分かっていくが、
だからといってその国の人たちが蘇ることは決してないからだ。
最後、真EDで
ドラゴンボールで全員生き返るからでぇじょうぶだ」
というEDにはならない。
誤解しないでほしいが「ドラゴンボール」を馬鹿にしていない。
好きだ。
話を戻すがここで、
「エンダーリリーズ」を進めていくにあたって
プレイヤーはチクチクと悲しい気持ちにさせられる。
それはリリィの見た目が変化していくことからも感じさせられる。
しかし。
俺はこのチクチクと悲しい気持ちにさせられることがが心地よかった。
メメント・モリ」という言葉はラテン語で「いつか必ず自分が死ぬことを忘れるな」という意味である。
難しい言葉を出しておいて、馬鹿っぽい発言に収斂させてしまうところが、俺のアレなところなんだが
このゲームに対する感想をざっくり言うと
「まじ、メメント・モリ感じるわーー」
ってな感じ。

ラストの描き方が秀逸だった。
作られたリリィ達が途中、死んでいくのをプレイヤーは発見していく。
プレイヤーは作られたリリィ達と母の思いを知る。
同時にここでプレイヤーは作品タイトル「エンダーリリーズ」の「ズ(複数形)」の意味を知る。
最後、生き残ったリリィが母を浄化する。
死の雨は止み、空に青空が戻る。
ここでリリィは初めて笑う。
黒騎士の
「皆の墓をたてよう」
この言葉こそがこのゲームの全てだと感じた。
そしてED曲。

この一連の描き方は本当に美しく綺麗にだった。
心からプレイして良かったと思える名作になった。
余談だがこの一連の描き方は「ブレスオブファイア5」にも似ている。

以上になります。今回は「ENDER LILIES:Quietus of the Knights」をベタ褒めする
でした。
非常に面白かったです。
「Binary Haze Interactive」さんが初めてつくったゲームということですが、
マジで次回作に期待です。
「エンダーリリーズ2」でも良いけど、全く新しい雰囲気のゲームも期待です。
けど、出来れば次はRPGが良いなー。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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