BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

アニメ 感想「ライフル・イズ・ビューティフル」をベタ褒めする

「ライフル・イズ・ビューティーフル」はサルミ・アッキ氏による4コマ漫画。
2015年に「となりのヤングジャンプ」で連載が開始され、2919年冬にアニメ化。
アニメは全12話で、先日(2020.1.18)に最終回が放送された。
今日、「女の子×○○○」という形の作品は非常に多い。
「女の子×バンド」であれば「けいおん!
「女の子×戦車」であれば「ガールズ&パンツァー」
「女の子×田舎暮らし」であれば「のんのんびより
などなど、名作が多い一方で、残念な作品が多いのもまた事実である。

そしてこの「ライフル・イズ・ビューティフル」は
「女の子×ライフル(射撃競技)」
俺は夜中、酒と共に、このアニメを適当な気持ちで見始めた。
失礼ながら、最初、そんなに期待はしていなかった。
また量産されたであろう「女の子×○○○」アニメの1つだろうと思っていた。
。。。
違った。
「面白れぇじゃねぇか!」
。。。
このアニメは女の子たちが「キャキャ」とはしゃぎながら、
射撃部(ライフル)生活をおくるアニメなんかじゃなかった!
しっかりスポーツしてるんだ!!
このアニメは「日常系」のアニメなんかじゃない!
「スポ根」アニメだった。
要するに、、、
熱かった!!!
と言うことで。
今回はアニメ「ライフル・イズ・ビューティーフル」をべた褒めし、このアニメの見所について力説したい。
話は

  1. このアニメの試合は決して地味なんかじゃない!心(精神)と心(精神)の試合だ!
  2. ひかりの成績はラッキーパンチなんかじゃない!ひかりの瞳に映るものとは

です。
この記事は アニメ「ライフル・イズ・ビューティフル」のネタバレを含みます。
因みに漫画は読んでません

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このアニメの試合は決して地味なんかじゃない!心(精神)と心(精神)の試合だ!

アニメ「ライフル・イズ・ビューティフル」は
小倉ひかり(以下ひかり)
渋沢泉水(以下いずみ)
姪浜エリカ(以下エリカ)
五十嵐雪緒(以下ゆきお)
の4人の高校生が、廃部した射撃部を復活させ、射撃競技というスポーツに真剣に向き合っていく物語である。
実弾を使用しない「ビームライフル」を使っての射撃競技
「これまたかなりマイナーなスポーツを取り上げたなぁ」
という印象だ。
アニメでは4人の女の子たちの「何気ない日常生活」と「射撃競技の試合」が描かれている。
でだ!
このアニメの見どころは
射撃競技の試合
アニメの中で試合は、

  1. 朝香学園との練習試合
  2. インターハイ県予選
  3. 全国大会団体戦
  4. 全国大会個人戦

の4つの試合が展開された。
試合は、
どれも熱かった!
俺が特にお勧めしたいのは、
インターハイ県予選と全国大会団体戦である。

まず言いたい!
このアニメ、
射撃競技を取り上げている関係上
試合が地味
と批判されることがある。
なるほど確かに、
サッカーやバスケットボールなどのスポーツと違い、
射撃競技は根本的に動きが少ない。

華麗なプレイもなければ、トリッキーな技が披露されることもない。
ボクシングなどの「格闘アニメ」のような、
泥臭い熱さや、男の意地と意地の張り合い
みたいなものが描かれるわけでもない。
ただただ、汗を拭きながら、淡々とマトに向かって弾もでないビームライフルを撃ち続ける競技だ。
確かに「絵」は地味かもしれない。
だけど!
俺は心震えた!
感動して握った缶ビールを潰していた!
(缶ビールはリサイクルすればポイントが付くと言うのにだ!)
。。。。
なぜ感動するかって?
それは
射撃とは心(精神)のスポーツだからである

射撃競技の試合は45分の間に60発の射撃を行い、その合計点で順位を争う。
(ボウリングみたいですね)
そしてマトの直径はなんと
1ミリ
まじかよ!!
ここでキーワードになってくる
射撃は心(精神)のスポーツ
という言葉。
確かにうなずける。
考えてみれば分かる。
この競技、
「心の揺れ(精神状態)」
が1発の点数に大きく影響を与える。

もちろん集中力が続かなければ、点数が下がる。
これは言うまでもない。
しかし、
この競技はほんの少しの心の揺れさえも、結果に大きな影響を与えるのだ。
不安、焦り、恐れ、葛藤。
それが例え、ほんの小さな感情だとしても、大きなミスに繋がりかねない。
何故ならマトの直径は1ミリだからだ。
だから、選手に求められるのは
高い集中力と、その集中力を維持する力。
そしてそれに加え、高い「セルフイメージ」と平常心だと思った。

この高い「セルフイメージ」と平常心を持ち続けるってのは本当に難しいことだと思う。
射撃競技というのは、どんだけ、凄い腕があったとしても、
例えば1発目で大外れを出してしまえば、精神的に大きな衝撃を受ける。
ボウリングならば、1発目ガターのイメージだ。
しかしだからこそ、ドラマが生まれる。
このアニメ、射撃競技の試合の「絵」地味かもしれない。
しかしだ!
内実、心(精神)の極限とも言える状態を選手たちから見ることが出来る!
だからこのアニメは熱い!
俺たちは人間だ。
機械じゃない。
いくら集中力と平常心を保とうとしたって心は揺れる。
それが分かるのは全国大会団体戦のエリカの試合。
彼女は圧倒的な実力を持ちながら、全国団体戦で高得点を取ることが出来なかった。
全国団体戦
1番手「ゆきお」

2番手「エリカ」

3番手「ひかり」
の順に行われた。
そして1番手のゆきおは、
なんと全国1位の成績を納めてしまったのだ。
2番手のエリカに
「プレッシャーを感じるな!」
という方が無理である!
結果、エリカは終盤調子を取り戻すものの、順位を落としてしまった。
しかしだれがエリカを責めることができるだろうか?
エリカの悔しさは言うまでもない。

また「悔しさ」の描写、であれば、
いずみも同じように悔しさを味わっている。
なにせ1人だけインターハイ県予選で予選漏れしているからだ。
ここで分かってくる。
このアニメ「日常系」なんかじゃない!「スポ根や!!」
ってな!

また彼女たち、トップの射撃選手たちの
「精神を研ぎ澄ませていく過程」
が各自、違って面白い。
まるで機械のように振る舞うゆきお、
スポ根のエリカ、
スイッチのオンオフを切り替える「東雲あきら」
試合前にトイレで集中力を高める「朝倉零」
「美しさ」を追究した先に射撃に魅せられた「貝島沙由」
心(精神)体(肉体)ともに徹底的に鍛え抜かれた「小々森真帆」
など、彼女たちの心(精神)の在り方はおのおの違うが、
さすがトッププレイヤー。
高い集中力を維持する力はもちろんのこと、
おのおのがそれに加えて高い「セルフイメージ」そして平常心を持ち続けるメソッドをしっかり確立しているところが面白い。
トッププレイヤーは皆、本当に自分自身をよく知っている。
1回まとめよう!
前提
このアニメは「日常系」ではなく「スポ根」アニメ

「ライフル・イズ・ビューティフル」の見どころ

  1. 試合は一見地味に見える。しかし、その実、心(精神)と心(精神)の試合であり選手の心(精神)にドラマがある。
  2. 試合は、高い集中力を維持する力に加え、高いセルフイメージと平常心を持ち続ける力も必要になる。
  3. キャラクターたち選手の心(精神)の在り方、高め方が面白く個性豊か。
  4. (後可愛い)

 ひかりの成績はラッキーパンチなんかじゃない!ひかりの瞳に映るものとは

このアニメの主人公「ひかり」は射撃が大好きな女の子である。
しかし、彼女の射撃の腕はお世辞にも「良い」と言えるものではなかった。
小学生から、マイナーなスポーツ「射撃」に触れてはいるが、
成績は朝香学園との練習試合で「378.1」点。
因みにインターハイ県予選を通過するのに必要な得点はだいたい「400」点以上らしい。
が、、、
彼女はなんと、
インターハイ県予選にて「412.1」の成績を出し、
全国大会団体戦では「422.4」点という
とんでも記録を出している。
さて、
この「422.4」点と言う記録。
これは単純に全国トップの点数だ。
団体戦ではひかりに呼応されるかのように、
全国1位の腕をもつビーム最強女王「小々森真帆」がひかりの点数を越す結果となった。
しかし、それでも全国2位
ふだん「378.1」点の平凡以下の力の少女が大会では「422.4」だと!?
ありえるのか?
そんなことが?
むらっ気があるってレベルじゃないぞ?
これは「ドラゴンボール」で例えるならば、
「ノーマル状態の孫悟空」と「スーパーサイヤ人2の孫悟空
の戦闘差があるように思う。
ラッキーパンチ、、、なのか?
それとも漫画、アニメを盛り上げる為の演出上の都合か??
。。。。
答えは「違う」
ひかりの成績はラッキーパンチでもなければ、演出の都合でもない。
スコープ越しに彼女の瞳には何が写っていたのだろうか?
ひかりはお世辞にも、
射撃の腕が良い
とは言えない。
集中力を維持する力も平均かそれ以下。
高いセルフイメージや平常心などは、もうとう持っていない。
作中、
「東雲あきら」や「朝倉零」「小々森真帆」
などのトッププレイヤーが到達することが出来る領域にも当然いけない。
じゃ。
ひかりの最大の武器は何だったのだろう?
それは
「射撃」が好き
ってこと。
ひかりは「射撃」が大好きだ。
腕はなかった。
子どもの頃、彼女が屋台の「しゃてき」で
全くマト(人形)に弾を当てることが出来なかった。
だけど、
褒められた
「射撃の才能があるよ」
と言われて人形をもらった。
ひかりはこう言う
「射撃は私の夢だから」
だから、
ひかりはずっと夢の中に居たかったのだろう。
撃ってる時、楽しくて楽しくて仕方がない。
それがひかりだ。
もっと撃っていたい。
もっと射撃をしていたい。
その純粋で一貫した思いが行き着いた先が
「圧倒的なセルフイメージの高さと平常心の維持」
に繋がったように思われる。
「射撃は私の夢。だからもっと撃ち続けたい。射撃に関わっていたい」
その真っ直ぐな心こそ「高得点を呼び寄せる」結果を生んだ。
と思った。
そして、ひかりのその姿、心(精神)は、
まさに
威風堂々
「スポ根アニメ」の王道の展開とは言ってしまえばそれまでだが、
痺れた!

以上になります。
今回は
アニメ 感想「ライフル・イズ・ビューティフル」をベタ褒めする
でした。

個人的にはこのアニメの試合は、
どの試合もドラマがあって、熱かった。
試合なので当然、勝者がいれば敗者もいます。
試合に負けて涙を流すもの、そこにはいずみやエリカが悔しがる姿もありました。
冒頭で書きましたがこのアニメは、
4人の女の子が「きゃきゃ」するアニメではなく
がっつりスポーツのアニメだったと思います。
それが凄く良かった。

そして「射撃は精神のスポーツ」と言うことでしたが
射撃競技」は
「精神」を高めて「表現」を追究していく「芸術」と
どこか重なる部分がありました。
作中登場する、「貝島沙由」は日本舞踊をたしなみ、
美を追究して「射撃」に至った訳ですが、
なんとなく、彼女に共感できてしまう。笑
「心(精神)」を目に見える形にしていくものが「表現」なのだとしたら。
「射撃」も1つの「表現」と言えるのかもしれません。
もっとも、
「射撃」の場合は競技(スポーツ)ですので「得点(点数)」が絶対的なものを言う。
そういう点においては「芸術(表現)」とは大きく異なるところも興味深いです。
ともあれ
「ライフル・イズ・ビューティフル」
面白かったです!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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