BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

ゲーム「OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」の感想

OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」は2018年に「スクウェア・エニックス」から発売された「Nintendo Switch」用のRPGロールプレイングゲーム)である。
メインスタッフは2012年に「ニンテンドー3DS」で発売された
「BRAVEY DEFAULT FLYING FAIRY(ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー)」
を制作した方々。
自分は「ブレイブリーデフォルト」も発売当時プレイしました。
しかし個人的に「ブレイブリーデフォルト」は「物語」が好みに合わなかったです。
(ファンの方すみません)
だから今回「OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」もプレイするつもりはなかった。
が、、、
グラフィックにそそられた!
「HD-2D」!美しい!!
OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」は、リアル路線のグラフィックが流行る中、あえて「ドット絵調」のグラフィックで描かれたゲームだ。
スーパーファミコン」後期から「PlayStation」初期のゲームの
「ドット絵」が大好きだった俺にとって、
このゲームのグラフィックは魅力的すぎた!
美しい。
そして楽しく遊ばせていただきました。
もう1年以上経ってしまいましたが、
「良い点」もあれば「悪い点」もある
という評価に落ち着いたので、
今回は「OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」の感想を書いていきます。
ネタバレは含みませんので、
購入を検討している方は参考にしていただければ幸いです。
先に結論!
このゲームの良いところ

  1. ドット絵を進化させた「HD-2D」のグラフィック文句なしで美しい。
  2. グラフィックはレトロゲームを思い出させ、懐かしい気持ちにさせてくれるが、
    同時に「新しさ」も感じられる。
  3. 世界が広く、いろいろなダンジョンがあるので探索が楽しい。
    まさに「旅」をしてるって感じを味わうことができる。
  4. やりごたえのある戦闘とジョブの組み合わせを考えるのが楽しい。

 このゲームの悪いところ

  1. 物語(ストーリー)
    非常にあっさりしている割に一部「性」の表現が妙にリアル

です。
RPGが好きな方は、体験版がありますので、一度プレイしてから購入を検討してみてはどうでしょうか?
また、自分は合いませんでしたが、
物語(ストーリー)も個人個人で好みが大きく異なりますので、
合う人には欠点のない「最高のゲーム」になるかもしれません。
話は

  1. このゲームの良いところ(グラフィックとゲームシステムについて)
  2. このゲームの悪いところ(物語について)

の2本です。

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 このゲームの良いところ(グラフィックとゲームシステムについて)

見出し通り、このゲームの良いところを挙げていきます。
先ずはグラフィック。
OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」(以下オクトパストラベラー)
のグラフィックは美しい。
「HD-2D」をコンセプトにしたグラフィックは一言で言うと
奥行きと立体感のある「ドット絵」
これは昔、「スーパーファミコン」で発売された名作の数々を思い出さ、
非常に懐かしい気持ちにさせてくれる!
まるで、
スーパーファミコン」のRPGの新作をまたプレイできるかのような嬉しさを覚える!
堪らない!
ちまちまレベル上げをしたくなるぜ!
オクトパストラベラーのグラフィックは、
決して俺たち裏切らなかった。
「ドット絵」だからと手を抜かず、
妥協せず、
美しい「ドット絵」の世界を見せてくれた。
しかもそれは「ただのドット絵」ではなかった。
きちんと今日の技術も合わさった「新しいドット絵」だったのだ。
具体的に言えば、街の建物には立体感があり、フィールドマップにも遠近感がある。
また、明暗の表現も面白く、
洞窟内では松明をもったプレイヤーから距離が遠くなるに従って暗くなる。
そんな暗い場所に隠し通路なんかがあるから、
それがダンジョン探索の楽しさにも繋がっている。
さらに、川や雪、光の表現はドット絵ではなくリアルな表現(CGなのかな?)がされているので新しい。
つまり!

  1. 建物が立体的でフィールドに遠近感がある。
  2. 明暗がある。
  3. 川、雪、光などはリアルな表現。

という3つの点が加わっているので
「新しいドット絵」
と言うことができるのだ!
これが美しい。
当時の「スーパーファミコン」のゲームをプレイするかのような、懐かしい気持ちにさせてくれる
と同時に、

古臭ささを感じさせず、飽きがこない。
唯一無二のグラフィックと言っても過言ではないと思います!

ゲームグラフィックは、ゲーム機が次世代機へと進化していくにあたって、「リアルさ」を追求していった。
それに伴って「ドット絵」は栄えることなく「過去の遺産」となってしまったように感じる。
しかしオクトパストラベラーは「ドット絵」の美しさと魅力を再び、私たちに教えてくれた。
そしてそれだけでなく、「ドット絵」の新しい可能性すら私たちに見せてくれた。
今後、また今のゲーム機でオクトパストラベラーのような
美しくも古さを感じさせない「ドット絵」のゲームに出会いたい。

このゲームのゲームシステムもなかなか面白い。
フィールドマップは広大で、森、砂漠、雪国など様々な場所を探索することができる。
まさにプレイヤーはトラベラー(旅人)になったかのようだ。
そして様々な場所には洞窟などのダンジョンがひっそりと佇んでおり、そこに入るのが楽しい。
この点においては、攻略サイトを見ずにプレイした方が、いろいろと自分で発見する楽しさを味わうことができる。
しかし!
だからこそ、
目標レベルは表示しない方が良かったのでは?
とも思った。
このゲームは新しいフィールドや隠しダンジョンに入ると左上に「目標レベル」が表示される。
すると俺だけかもしれないが少し覚めてしまう。
「あぁまだレベル足りてねぇのか。このダンジョンはまだ入るのやめとこ」
ってなる。
しかし、仮に「目標レベル」を表示しなかった場合、
プレイヤーはおっかなびっくりそのダンジョンに入るしかない。
そして仮に自分たちレベルが低かった場合、敵にコテンパンにされる。
全滅だ。
しかし全滅を味わうことで
「まじかよ!やべぇ(ガクガク)」
という敵に対する恐怖心やそのダンジョンに対する恐怖心が刻まれ、
それがフィールドやダンジョン攻略を楽しむ要素に繋がるように感じた。

またジョブシステムも
「過去使い古されたシステム」といってしまえばそれまでだが
楽しかった。
このゲームには
「戦士」「踊子」「商人」「薬師」「狩人」「盗賊」「学者」「神官」の8つのジョブに加え、
幾つかの隠しジョブが存在する。
そしてベースジョブ「戦士」の「オルベリク」というキャラクターは
「踊子」や「商人」など、他のジョブをつけて成長させることで
「戦士」と「踊子」

「戦士」と「商人」
と言った2つのジョブの特技を戦闘中使うことができる。
「誰にどのジョブ付けよっかなぁ」
「「戦士」のオルベリクにはやっぱり攻撃系の「狩人」が良いかなぁ」
などと考えたり、
特技同士のコンボなどを考えながら、ジョブの組み合わせを考えるのがすごく楽しい。
これも攻略サイトを見てしまうと、
キャラクターに適した最適な組み合わせのジョブとコンボが分かってしまうので、
攻略を見ない方が、
「最高のコンボ考えたぜ!」
感が味わえ、楽しみが増すだろう。
また、ジョブを変えるとしっかりキャラクターの見た目も変わるので着せ替えが楽しい。
可愛い。

戦闘システムのバランスも非常に良かったと感じる。
特に強い敵は戦闘中、HPを削っていくと行動が変化し、より強い攻撃を使ってくるので、
戦闘後半に差し掛かって全滅させられたり、
逆に、滅茶苦茶強く感じたのに、対策をとったらあっけなく倒せるボスがいたりと、
強敵との戦闘を楽しくプレイすることができた。
ある剣を持ったボスとの戦いでは何度も負けた。
そしてようやく勝った時の嬉しさよ!
それくらい一部においては白熱できる戦いを味わうことができた。
まぁ
俺の場合レベルを上げすぎて、ほとんどのボスは楽勝になってしまいましたが、、、

まとめます!
このゲームの良いところ

  1. ドット絵を進化させた「HD-2D」のグラフィック文句なしで美しい。
  2. グラフィックはレトロゲームを思い出させ、懐かしい気持ちにさせてくれるが、
    同時に「新しさ」も感じられる。
  3. 世界(フィールド)が広く、いろいろなダンジョンがあるので探索が楽しい。
    まさに「旅」をしてるって感じを味わうことができる。
  4. やりごたえのある戦闘とジョブの組み合わせを考えるのが楽しい。

 このゲームの悪いところ(物語について)

ここからは個人的に思う
このゲームの悪いところ「物語について」を語っていきます。
ネタバレはなしです。
このゲームの物語が好きな人はすみません。
個人の意見ですので、ご容赦くだたい。

このゲームには
「オルベルク」「プリムロゼ」「トレサ」「アーフェン」「ハンイット」「テリオン」「サイラス」「オフィーリア」
の8人の主人公が登場しプレイヤーは8人の物語をなぞっていく。
そして1人につき4章の物語構成となっている。
その4章からなる物語が、
薄い。
村人A「子どもが『迷いの森(仮』 に入って行ってしまったわ!どうしましょう(泣」

主人公「助けます!」

森(ダンジョン)の中でボス倒す。

子ども助ける。

村人A「ありがとう」主人公「どういたしまして」
1章終了
という流れ。
一応、8人の主人公には明確な目的があるのだが、
大きな山場もなく、淡々と、こんなノリで各章が終わっていく。
そして気がつけばエンディング。
起承転結の抑揚がゼロなイメージ。
要は
「ずいぶんあっさりしてるなぁー」
って印象。
登場人物を2名くらい削って、もう少し「物語」を丁寧に描くか、
あえてばっさり「物語」を切ってしまって、めっちゃ淡白にしても良かったのかなぁ
と思いながらプレイしました。
しかし、
美しいグラフィックと楽しい戦闘によって、
不満はありながらも、俺はオクトパストラベラーの世界を味わっていた。

だけど、
それを差し引いても、
どうも納得いかない点があるのです。
それは「ある1名のキャラクター」の設定と物語に対する違和感だ。
1人ずつみていく。
オルベルク
「1度折れた騎士としての心を取り戻す!」
(少年ジャンプのノリ)
トレサ
「世界中を旅して大商人になるわ!」
(少年ジャンプのノリ。もしくはコロコロコミックのノリ)
アーフェン

「世界中を旅して病に困っている人を救いたい」
(少年ジャンプのノリ)
ハンイット

「師匠を助ける為『赤目の獣』を追って旅に出るわ」
(少年ジャンプのノリ)
テリオン
「世界を巡って4つの財宝を盗むぜ」
(少年ジャンプのノリ)
サイラス

「紛失した禁断の書物を探す為世界を旅します」
(少年ジャンプのノリ)
オフィーリア

「人助けをしながら世界各地の巡礼地を目指すわ」
(少年ジャンプのノリ)
。。。

プリムロゼ
「父親を殺され、踊子(売春婦)として生活しながら、
復讐心を糧に雇い人を殺して敵相手を探しにいく」

(少年ジャンプのノ。。。?。。。。)
ん???
。。。
1人だけ設定「成人誌!!!」
そう。
このゲームなぜか、
「プリムロゼ」だけやたらと設定が重く、
「性」描写が妙にリアルに描かれているのだ。
他の主人公も設定が重めであったり、シリアスな話がメインならば分かる。
しかし「プリムロゼ」だけ、妙に重く、妙に「性」表現ばかり。
戦士「オルベリク」であれば、野党にさらわれた少年を助けにいき、
見事、少年を野党から救う。
他の主人公もこんな感じ。
だけど「プリムロゼ」だけ、支配人から逃げる際、友人は殺される。
「プリムロゼ」だけ

俺はそこになんか違和感を感じました。
なにこの感覚?
例えば、テレビで
おじゃる丸

ドラえもん

シグルイ

忍たま乱太郎
みたいな流れでアニメを見る感じ。

「性」への描写も妙にリアルで
「娼婦館」という言葉(舞台)さえ出てくる。
で、
個人的な意見になっちゃうんだけど
「ファンタジー」を題材にしたRPGにおいて
「娼婦館」などの「性」を直接連想させるような言葉は
その「ファンタジー世界」を壊すように思う。
せっかく美しい「ドット絵」で描かれた雪国の風景や建物や、美しい音楽も
「娼婦」や「娼婦館」という言葉だけで
下品なもの
に変わってしまう気がした。

クドイが、
他の主人公にも重めの話があったり、シリアスな展開があったりしたら、納得できるのだ。
また、各主人公ごと
この主人公の物語は「シリアス」
この主人公の物語は「ギャグ」
この主人公の物語は「エロ」
この主人公の物語は「ミステリー」など、
「物語」の「雰囲気」「展開」を全く変えて
おのおので「物語」の「個性」を出していく。
と言うコンセプトをとったとしても、納得がいく。
しかしこのゲームの場合、
他の主人公の「物語」はどれも同じような流れ(展開)で、軽い(そして薄い)
だからこそ「プリムロゼ」の「物語」だけが「異質感」を放ってしまう。
「プリムロゼ」だけなんで異様に重くて「性」描写だけ妙にリアルなんだ?
この辺が、個人的に感じた「物語」への違和感でした。

このゲームの悪いところ

  1. 物語(ストーリー)
    非常にあっさりしている割に一部「性」の表現が妙にリアル

 以上になります!
今回は
ゲーム「OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」の感想
でした。
「物語」に対しては「酷評」という書き方になってしまいました。
しかしこのゲームのグラフィックは本当に美しかったです。
このゲームをプレイして、
「やっぱり、ドット絵って良いなぁ」
と再確認できたとともに
このゲームから
「ドット絵」の新たな可能性
を見ることができました。

ゲームの歴史は、グラフィックにおいて
「ドット絵」を過去のモノとし、
今後はさらに「リアリティ」を追求していくことでしょう。
それは本当に凄いことだし、リアルな映像のゲームも味わいたい。
だけど、
「ドット絵」が過去の遺産
になってしまうのは本当に寂しい。
OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)」みたいな
美しい「ドット絵」のゲーム。
またプレイしたいなぁ。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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