DIR EN GREYの「落ちた事のある空」をベタ褒めしつつ解釈してみる
「落ちた事のある空」は日本のロックバンドDIR EN GREY(以下ディルと略称させていただく)のメジャー31枚目のシングル曲で2020年8月3日にリリースされた。アニメーション及びイラストは「Agitated Screams Of Maggots」「輪郭」を担当した黒坂圭太氏によって描かれているのでディルのファンにとってはそれだけでアガル。
ここから、私なりにこの曲を解釈したいと思う。
一個人のたわいもない意見でございますことをご承知おきください。
(絵の練習も兼ねて)
Aメロはシャウトや喚き声に近い音からは始まり、サビで京氏のハイトーンが魅せる。構成に関しては、いつものディルらしく分かりやすい印象だ。
さて、この曲で京氏は何を伝えたいのかを考えてみる。
「意味などどこにもない、あるはずもない」
私はこのサビの詩、ここがこの曲の主張の全てだと思った。
ではここで言う「意味」とは何か?
それは「音楽の意味(価値)」だ。
この曲を通して、京氏は
「音楽に価値なんかねぇよ」
って言っている。
そして、
「音楽を通してここまで生きてきた俺の生(せい)或いは生き様に価値なんかねぇよ」
さらに言えば
「人間が生きる事に意味(価値)なんか無いんだよ」
って言っている。
そう言う風に私はこの曲を捉えた。
しかしだ。
「音楽を通してここまで生きてきた俺の生(せい)或いは生き様に価値なんかねぇよ」
という
「主張」
を、これだけ、
全力で、
一生懸命に、
命懸けで、
死に物狂いに、
歌い上げられてしまうと
聴いた者(受け手)は
「人間は生まれて、そして死んでいくという」普遍の真理(メメントモリ)を忘れ、
もしくは
アルコール度数の高い酒を飲んだかのようにこの曲に酔わされて、
感動するのだろう。
そう思う。
最後まで拝読いただきありがとうございました。
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