BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

アニメ「ガールズ&パンツァー」をベタ褒めする

ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)はアクタス制作による日本のオリジナルアニメ作品である。
俺はこのアニメにどハマりした。
ガルパンを見るたびに何度も涙する。
それはなぜか。

熱いのだ!!

俺は今まで色々なアニメを見てきた。
しかし、こんなにも
優しく
温かく
可愛らしく
熱い
作品は他にあるだろうか?
ない!
全部見終わった後で、速攻また1話を見たくなる!
今回はガルパンが最高に「熱い」理由について考えを深め、ベタ褒めしていく。
ガルパンの良さ(熱さ)を語るにあたって
ガルパンは日常系アニメの皮を被ったスポ根アニメ
2スポーツ(武道)なので人が死なない
の2点について考えたいと思います。
(考察と感想なので若干ネタバレを含みます)

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 先ず、このアニメ、めちゃくちゃ人気だ。
色々なところで紳士淑女の心を捉え、絶賛の嵐。
映画まで見た後みな口を揃えてこう言う。

ガルパンはいいぞ!」

この言葉、ネタで「日本人の知能低下」と言われることがあるが、それは、真実ではない(と思う)。

答えは
ガルパンの魅力が「絶大」かつ「複雑」なので、我々は完全にKOされぐうの音もでない
が正しいのではないだろうか。

しかし、「ガルパンはいいぞ」という言葉だけで終わる訳にはいかない。
俺なりにガルパンの「熱さ」について再解釈してみる!


ガルパンが熱い理由1

ガルパンは日常アニメの皮を被ったスポ根アニメ

この熱さ、どっかで見たと思ったらあれです。
「はじめの一歩」に似ている。
(面白いので千堂戦までは読むことをお勧めします)
物語で、主人公たちの学校(大洗女子学園)は、次々にはるか格上の強豪校を倒していくわけだが、これは「はじめの一歩」で主人公、幕ノ内一歩が次々に強敵を倒していく快感に似ている。
ところで大洗女子学園が強豪校を倒すことができた理由はなんなのだろうか?

これは

A「勇気」

B  女の子が持っている特有の「仲間意識」からのチームワークへの進展

だと考える。

 

A「勇気」

多くのスポ根アニメのなかで、味方チームがチームがピンチに落ちいたっとき
しばしば用いられるキーワードが「勇気」であり、ガルパンもその例外ではない。
ガルパンの中でわかりやすいのが、VSサンダース戦でのみほの言葉

「当てさえすれば勝つんです。諦めたら、負けなんです」

安西先生、鴨川会長、などスポ根アニメのなかではおなじみの言葉ではあるが

まぁ

グッとくる!!

俺たちは日常生活を送る過程で、良いことだけでなく嫌なことも経験する。
やってきたことが本当に正しかったのか?
今までのやり方は間違っていて時間の無駄だったのではないか?
と疑問に思うこともあるだろう。
しかし、その度に、西住みほの、この言葉に勇気付けられるのである。

この場面のほか、大洗女子学園がピンチを「勇気」によってはねのけるシーンはたくさんあるが、そういうシーンはホントに良い。

西住みほの考え方、発言は人生の教訓になる。

ピンチはチャンスだ。
とか口で言うのは簡単なんだよ。だから安っぽく聞こえてしまう。

しかし大洗女子は
「勇気」を持って、ピンチをチャンスに変え、勝利していく
これを、体現しているから、熱いのだ。

本当。戦車道には大切なことが詰まってる。
あとは

「戦車に通れない道はありません。戦車は火砕流の中だって進むんです」

も好きな言葉です。

B 女の子が持っている特有の「仲間意識」からのチームワークへの進展

俺たち男は、女子のグループをみて時々、滑稽に感じることがある。
女子はグループを組み、いつも一緒にいる。
弁当の時間、トイレに行くにも一緒で、
影では別のグループ内で悪口をいったり、建前と本音が違ったりする。

女子ってめんどくせぇ、男で良かったぜ、と思う。

違った。ガルパンを見て俺の考えは変わった。

「俺もみぽりんやみんなと女子会やりたい!!」

とな!

ガルパンの大洗女子学園のチームワークが発揮される場面は各所各所で泣かせにくる。
具体的に言えば

みほの気持ちを察して、戦車道を選ばない、沙織と華
みほの気持ちを察して、サンダースに潜入する優花里。
みほを筆頭にしてあんこう踊りを踊り指揮を高める大洗女子

など、女の子らしく、いい意味で、周りの空気を読み、仲間を気遣う。
友達、仲間(チーム)の気持ちを尊重し仲間を大切にして行動するのだ!
この女の子が持っている特有の友達を大切にする姿勢、仲間を気遣う気持ち、和気藹々感、が見てて癒され、俺たちを優しい気持ちにさせるのだ。
そしてこの仲間感は徐々にまとまりをなし、決して崩れないチームワークへと成長する。

それを示すのが、ウサギさんチームである。

彼女ら1年生は、はじめ、技術も知識もなく、それこそウサギのように弱かった。
しかし、最後、みほの助けによって、救われたウサギさんチームは、はるか格上の戦車2両を撃破する。
ここで澤梓の

「ここで食い止める。西住隊長の所いかせちゃいけない」

は、本当に良い!!
号泣する!!!!

結果、みほのトラウマを、仲間(沙織、華優、花里、麻子)が救い、みほがウサギさんチームを救って、ウサギさんチームがチーム全体の勝利の要になったのである。

この「仲間の形」の描き方が本当に良い。素晴らしい。

徐々に皆が一段となっていくんだけど、女の子らしい思いやりとさりげない優しさが描かれてる感じだ。

ちなみにこの、大洗女子学園が持っている仲間を大切にする姿勢は最終的に劇場版で大洗女子学園という学園を超えて他の高校をも巻き込んでいく。

そのきっかけとなったのがダージリンのこの通信文

「秋の日の ビオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し 北の地にて 飲み交わすべし」

この通信文によって、各高校が大洗の助けとなるわけだが、
この後の展開を知っている2週目3週目の視聴者は通信文のシーンで泣けるのである。
(音楽と情景もいいんだよなぁ)

なにげに黒森峰が最初に来るところも良いが、通信文を読んだ後のえりかの

「熱い紅茶ですね」

というセリフが俺は、なんだかたまらなく好きだったりする。

以上二点

 A「勇気」

 B  女の子が持っている特有の「仲間意識」からのチームワークへの進展

という要素がガルパンを「熱く」涙なしには見られないと考えた。

 

ガルパンが熱い理由2 

スポーツ(武道)なので人が死なない

俺は昔、小学校6年生だったころ、
パール・ハーバーという戦争映画を社会科の授業かなんかで見せられた。
小学生だった当時の俺は、かなりの「チキン野郎」でびびりだった。
人が死ぬのなんて怖くて見たくなかったし、
今、いい大人になっても血が駄目で、注射が苦手だ。

しかし、小6だった俺は、はなぜか見栄を張り
「怖くない、こんなの大したことないぜ」
と周りに嘘をついた。
もちろん視聴した後も
「怖くなかった」
という感想を述べた。

しかし実際、俺の心の中は絶望と恐怖でいっぱいだった。
「・・・あんなに血がでるの?・・・みんな死んじゃったよ?」

もうね。
怖いわ!
悲しいわ!!
なんでわざわざ社会科の時間にこんな怖いものを見なきゃならないんだよ。
社会科の勉強だからか!

で、

この話からなにが言いたいかと言うと

過去、誰しも一度は見た、戦争関係に対する、認知していること
「戦争における戦車間での戦いにおいて、敗れたものは死ぬ」
という「認知」がガルパン視聴中、無意識に湧き出るのだ。
例えば
フラッグ車の旗が上がった後すぐに怪我人を確認する場面
濁流に沈む、黒森峰の戦車を救う為に川に飛び込むみほ

など。
実際にこのアニメは死人が出ない。という設定がなされている。
しかし、俺たちは過去の戦争に対する認識から無意識に
「死」
を連想してしまう。
一番わかりやすい例が

劇場版で、ノンナ、クラーラ、ニーナがカチューシャの盾になるシーンだ。

必ずここで私たちは涙する!!!

これは、演出も相まって、心のどこかで俺らは

「ノンナ死んじゃうっ!!!」
(我々が過去見てきた戦争映画の場合ここで味方は亡くなる)

て思っちゃうんじゃないか?
ってことだ。
結果ノンナは死なないので、私たちはほっとするんだけど。

「戦争」や「戦車」に対して俺たちは「死」というキーワードを無意識な感覚を覚える。
その結果ノンナのカチューシャに対する言葉と行動が最期だと錯覚される。
なのでその場面、ノンナのセリフ
「あなたはウラル山脈よりも高い理想と、バイカル湖のように深い思慮を秘めている。ですから早く!撤退を!」
は、俺たちの心に深く刻まれるのだ。

ということで

ガルパンが熱い理由

理由1ガルパンはゆるい日常アニメの皮を被ったスポ根アニメ
A「勇気」 
B  女の子が持っている特有の「仲間意識」からのチームワークへの進展

理由2スポーツ(武道)なので人が死なない

と、2つほど考えてみました。
ガールズアンドパンツァーという作品が文句なしに素晴らしく、涙なしには見られないアニメであることにかわりはないのだが、、、

あれだ。
想像以上にまとまらない文章になってしまった。

ちなみにこのアニメ、
各所でマニア(戦車、歴史、映画、車、文学)の心を魅了するパロディや遊びが多分に含まれている。
このアニメの良さは「熱さ」だけでは決してない。
「戦車」や「歴史」など、分かってる人の琴線に触れる「知識」がたくさん詰まっているのだ。
だからガルパンの魅力は複雑なのかもしれない。

まぁ、ともあれ、今回はアニメ、ガールズ&パンツァーの良さを
「熱さ」
に着目して語って見ました。

ありがとうございました。

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