BETABOME(ベタ褒め)FACTORY

自分を褒めて。同時に他人も褒めて。色々感じたことや考えたことを書きます。

アニメ「リトルウィッチアカデミア」をベタ褒めする(後編)

「株式会社トリガー」が制作したアニメ「リトルウィッチアカデミア」。
前回、俺はこのアニメをベタ褒めした。
しかし
あれだ
語り足りねぇ!
俺はまだまだこのアニメについて語り足りていない。このアニメにはまだまだ語るべき魅力が詰まっている。
そう判断したんだ。
そもそも前回は、1話から13話までの1期についてしか語っていないじゃないか。
だから、語ろう。
14話から25話までの2期についてを!
(なんだこのノリ)
前回を前編とし、今回を後編とします。前回は1期についてベタ褒めし、今回は2期についてベタ褒めしていきます。
前回をアツコ・カガリ編、そして今回はダイアナ・キャベンディッシュ編と言ってもいいです。
それほどダイアナについて熱く語ります。
物語の内容に触れますのでこのアニメを見ていない人。
まずは見ようぜ!
また前回の記事も併せて読んでいただけたら幸いです。
ではいこうか
この記事にはネタバレがあります。

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2期では1期のようにアッコ、ロッテ、スーシィの3人の活躍、日常はあまり描かれない。なぜなら3人は1期にて友達から親友になったから。もう1期で3人の友情は綺麗に描ききっているのだ。
まぁ、2期でロッテ、スーシィがアッコの良いところも、欠点も含めて全て認めた上で接している感じもいいんだよね。
では2期では何が描かれるか?
それはロッテ、スーシィ以外の生徒とアッコの関わり。
そしてシャリオとクロアの関係を通した物語の核心だ。
アッコはアマンダ、コンスタンツェ、ダイアナとの関係を深め、彼女たちとの絆を深める。その中でもアッコとダイアナの関係は本当に素晴らしく学ぶべきことが多いので、その辺をメインに語っていく。
因みにこのアニメの唯一の不満はヤスミンカのシナリオがなかったこと!
絶対面白くなりそうだったのにー。

話は
思いやりの伝染
「できないこと」はだめなことではない
信じる心はあなたの魔法

の3本です。

この記事では物語の鍵となるシャリオについてあまり語られていない。
それは俺がシャリオが嫌いだからではない。
俺はシャリオが大好きだ。
端的に言えば結婚したいっ
しかし、しかし!
シャリオについて考えるのはとても困難で、考えた末、主張がどこに落ちるのか予測できなかった為、断念する。

思いやりの伝染

1期でダイアナは優等生として描かれていた。彼女の魔法の知識、技術は凄かった。
また性格も自分に厳しく努力を惜しまない。
高貴、高嶺の花と言ってしまえば聞こえはいいが、ゆえにプライドが高く、それが原因で悪い結果を生むことにも繋がった。
アッコとダイアナの関係はそのまま、シャリオとクロアの関係を思わせる。ダイアナはクロアのように捻くれてしまう可能性があったか。
答えは
あった
「言の葉」はダイアナではなくアッコを選んだ。ダイアナにはスキルも才能もあるにも関わらず、魔法祭、観衆を魅せたのはダイアナではなくアッコだった。
魔法祭の最後ダイアナは「この気持ちは一体」と悲しげに空を見上げるが、その気持ちの正体は
「嫉妬」
である。
彼女の中で嫉妬の心を大きくさせず、彼女のもう1つの1面思いやり、「慈悲」の心を大きくしていくことができた理由はなんだったんだろう。
それは俺が思うに、アッコがダイアナを「優等生のダイアナ」ではなくダイアナとして接したからだ。
前提として、皆はダイアナを「優等生のダイアナ」としてみていた。
だからダイアナは優等生であろうとした。
しかし、彼女の本質は「優等生」ではなく「思いやり」。
それに1番はじめに気がついたのがアッコだと思う。
アッコだけが彼女をライバルだと一方的に主張して彼女の中退を阻止しようとする。
アッコだけが勝手にダイアナと対等なのだ。
ダイアナの友達、ハンナとバーバラは泣いているだけで何もしない。彼女たちもダイアナを「優等生のダイアナ」という目で見ている。
仮にアッコがいなかったら、ダイアナはダリルおば様のような嫉妬深い目つきの鋭い女性になっていた。

アッコはダイアナの中退を阻止しに、キャベンディッシュ家に行く。
アッコは本当に凄い。友達の為にガンガン動く。
本当にアッコの行動力を見習いたい!

そしてアッコの突撃訪問によって20話「知性と感性」でアッコとダイアナは心を通わせる。
この話が本当に良い!
ダリルの罠によってダイアナは窮地に追い込まれるが、それをアッコが助ける。
ここでアッコの変身魔法のスキルが磨かれているのが何気に好きです。
そこでダイアナはアッコの思いやりに触れる。そして彼女の中にあった、物凄く大きな
思いやりの心
が目を覚ます。
ダイアナの夢、そして意思に触れて
アッコは泣く
ただ泣く
まるで自分のことのように。
で、その時ダイアナがちょっとひいてるところが笑える。
しかし
人にとってこれほど嬉しいことはない。アッコはダイアナに共感し、泣いてくれ、全力で励ます。
「私知らなかった。ダイアナにそんな夢があるだなんて。凄いよ。素敵な夢だよ。だから、自分の大事な夢を諦めないで!大切なものを守るの。ダイアナならできる。そんで当主もやりながら学校にも来て!それがベストじゃん。ダイアナなら絶対できるから」
これさ。俺さ。ダイアナが人に言って欲しかった言葉の全てだと思う。
アッコは自分本位だけど、自分本位に泣いて、自分本位にダイアナを激励する。
感性爆発。
アッコとダイアナが心を通わせることで「言の葉」が蘇り、パワーアップした箒にダイアナがまたがる。アッコはダイアナを見上げ
「行って!」
という。ダイアナは
「一緒に行きましょう」とアッコに手を差し伸べる。
ダイアナの思いとアッコの思いが重なる。
知性と感性が重なる!
元を辿れば、アッコの「優等生」という肩書きを無視した接し方がダイアナの「思いやりの心」を目覚まさせたのだと思う。
その後ダイアナは、儀式を阻止しようとしたダリルを助ける
という選択をすることで、遅れをとって制限時間に間に合わず、儀式を失敗させてしまう。
しかし、ナインオールドウィッチのベアトリクスはダイアナに微笑みかける。
ベアトリクスがダイアナに伝えたいことは想像できる。
だぶん
「それでいいんだよ」
ダイアナは儀式に失敗した。
しかし
「慈悲の心(思いやりの心)」という姿勢を純粋に、無意識に貫いたダイアナは「本当の意味で」儀式に成功したのだ。
この話、本当に好き。

ダイアナの「思いやり」に触れてダリルもまた変わる。「リトルウィッチアカデミア」をベタ褒めするの前編で説明した「勇気の伝染」
ここでは思いやりの伝染だ。
アッコの「優等生」というレッテルを外したダイアナとの接し方、アッコのダイアナへの涙を流した激励。そのアッコの思いやりはダイアナに伝染して、それによってダイアナの「思いやりの心」が目覚める。
そしてダイアナのダリルに対する思いやり。思いやりは伝染して、ダリルの心に小さな優しさの芽が生えるのだ。
この流れが20話「知性と感性」の最高によい見所である!

「できないこと」はダメなことではない

けどね
実は
実は
ダイアナがクロアのように捻くれることがなかったのはそれだけじゃない。
と俺は思っている。
隠されたもう1つの理由がある。
それはなにか。
シャリオに無くてアッコにあったもの
それは
「能力のなさ」
シャリオは完璧すぎた。
能力も技術も身体能力も。
(どうでもいいけどこの人の魔法って筋肉ではって思うくらい身体能力やばいよね。魔法使えなくても強いやんけ)
さらに、シャリオには純粋で思いやりも優しさもあったのだ。
強いてシャリオの欠点を挙げるなら、純粋で騙されやすい。
だからクロアがシャリオの友達、シャリオの相談役になるには、クロアが「したたか」で計算高いやつになる必要があった。
つまりクロアはシャリオと友達でいたい、シャリオを守ろうとした結果、シャリオにはない「計算高さ」に磨きをかけるしかなかったのである。
そしてクロアは捻くれていく。
それが悲しい。
この2人の関係がとても悲しいのである!!

シャリオがさぁ。んで、クロアも。
あんな悲しむことなんてないじゃん。
くそう。

話を元に戻そう。アッコには能力がない。
だから、アッコはロッテやスーシィやアマンダ、そしてダイアナの箒の後ろに乗る。
これがどういうことかっていうとアッコは
実に助けがいがある奴なのだ。笑
シャリオは完璧だった。
だから
だから悲しいことに、他人が入り込む余地がなかった。
天才は孤独だと聞く。
しかし、能力のないアッコは絶対に人の助けが必要になる。
1期で言えば魔法祭を成功させるのにロッテとスーシィの助けは必須だった。
そこに「思いやりの権化」とも言えるダイアナさんが加わった。
「思いやり」に目覚めてしまったダイアナにとって、アッコはかっこうの獲物なのである。
(なんだこの言い回し)
だってさ
ダイアナ、アッコと関わっていれば、いつも危なっかしいアッコを思いやる場面が滅茶苦茶たくさん出てくるじゃん!
アッコはトラブルメーカだ。
それはダイアナの「思いやりの心」を育てるのに滅茶苦茶好都合なんだよ。

だからダイアナは、2期ですっかり角がとれて、彼女からプライドや人に対する厳しさ、みたいなものはすっかり影を潜めた。
なんかぶっちゃけアッコのお母さんみたいなポジにすらなった。

で、このアッコとダイアナの関係から何を学ぶか?
それは
「なにかができないこと」に卑屈になっちゃダメだ
ってことだ。
スポーツの世界でも芸術の世界でも仕事、営業や技術でもなんでも。
凄い奴はたくさんいる。
しかし、自分はダメだと、落ち込んだり卑屈になったりすることはないんだ。
できないこと、スキル不足、至らなかったこと、それらは悪いことじゃない。

欠点や不足があるから、人は助け合って、支え合って生きていくのだ。

それを体現したのがアッコとダイアナ。
できないことが多いけど、「情熱」があるアッコ
できることが多くだからこそ「思いやり」を人に注げるダイアナ。
本当にいい関係だ。
周りを敵だと思ってしまったら、この考え方はできない。
実はたぶんみんな味方だよ!きっと!

「あの人より走るのが遅い」
「あの人よりピアノの演奏が下手だ」
「あの人より営業能力がない」
そうやって「できない自分」を見て落ち込まないで!

アッコを見よう。

できない、けどやってみる。
できないから人に助けてもらう。
人ができなくて自分にできることはことはやってあげる。

これがアッコ流「できないけど卑屈にならない」の法則だと勝手に解釈する。

信じる心があなたの魔法

アッコは、自分が魔法使えなくなった原因が、憧れのシャリオに合ったことを知りひどく悲しむ。
その時、ダイアナはアッコの側にいて、話を聞き、アッコを励ます。
かつてアッコがダイアナを励ました時のように。
アッコが泣いて全身全霊でダイアナを激励するのとは違い、ダイアナは優しく、言葉を選びながらアッコを励ます。
このシーンは本当に温かい!
自分もシャリオに憧れていたこと、自分がアッコと同じ思いであることを強く、そして優しくアッコに語る。
アッコとダイアナの根源は同じだった。
2人とも強い憧れがあって、魔法が大好きだった。

このアニメで魔法とは
信じる心
2人は形は違えどシャリオに憧れ、はじめはシャリオを信じた。
2人ともはじめ、信じるものはシャリオだけだった。
しかしアッコもダイアナも様々な経験の中で、自分を信じ、仲間を信じ、人を信じていった。
信じるものが増えていった。
だからアッコの魔法もダイアナの魔法も強くなっていった。
そこに、ロッテの信じる心、スーシィの信じる心、アマンダの信じる心、コンスタンツェの信じる心、ヤスミンカの信じる心、シャリオの信じる心、クロアの信じる心が合わさった。
その魔法はミサイルを撃破するほど強力なものになった。

「良い思い」でも「悪い思い」でも、それがどんな「思い」だったとしても「思い」は伝染し重なり、力強いものになっていく。
それが憎しみや怒り、恐れや悲しみなら「思い」は伝染し大きくなっていく。
この物語では憎しみや怒り、恐れや悲しみが大きくなって重なり合った結果、たどり着いた先
それは

ミサイル

人々の憎しみや怒り、恐れや悲しみが大きくなった結果、生み出されてしまったミサイル。
ミサイルは最終的にアッコとダイアナが2人で放った「光の弓」シャイニーアルクによって破壊される。
この時2人は互いに笑い合う。なぜ笑い合うのか?
それはアッコとダイアナは理解し互いに共感したからだ。
信じる心は本当に魔法だった!
ということを。
ミサイル(負の感情の集合体)は光の矢(信じる心)で見事、破壊され、世界には星屑が落ちるかのように、光が降り注ぐ。
そして、アッコとダイアナがかつて、シャリオの魔法に魅せられたように
またどこかで、誰かが、この光に魅せられる。
信じる心があれば、魔法は決して消えない!

けれど、人は生きていれば時に、憎しみや怒り、恐れや悲しみの感情を抱くことがある。
その気持ちは大きくなればなるほど、危険だ。

だから憎しみや怒り、恐れや悲しみは小さいうちに消えてしまえばいい。

どうするの?

魔法を使おう!


信じよう!自分を。人を。

信じる心があなたの魔法なのだから。

 

蛇足
何もかも鵜呑みに信じて、悪徳セールスやインチキ宗教に騙されないように注意しましょう。

ありがとうございました。

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